●職業のアイドレス● ●西国人+パイロット+整備士+名整備士● |
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●設定文その1 |
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FEG:整備部隊。 彼らは単なる整備士ではない。 I=Dでの戦闘行動をもこなすパイロット兼整備士である。 通常の整備士と異なりパイロットとして戦闘行動をもこなす彼らの能力は非常に高い。 また、戦闘経験があるため実際の戦闘においてI=Dにどのような能力が必要なのか肌で知っているということが整備士としての能力にプラスに働いていた。 非戦時は整備工場にて整備を行う。整備の際には砂と日差し対策のされたツナギを着込み、手袋をはめ、整備道具をふるう。 彼らは隊の証としてFEGのロゴが入った帽子の着用が認められていた。 そして、いざ戦闘となるとパイロットスーツとマフラーを身にまとい、パイロットとして飛行場からI=Dで出撃するのである。 パイロットとしての能力は名パイロットに一歩譲るものの、整備士としてI=Dの特性を知り尽くした彼らの能力は侮れない。そして、何よりも有用なのが機体の戦力維持能力である。戦場で多少被弾したくらいならば、彼らはコックピットからプログラムに手を入れ、被弾部への電源をカット。さらに必要な機能へのバイパス等の手段を即座にとり、すぐさまI=Dの戦力を取り戻す。 戦闘の合間に補給のため飛行場へ帰還する際には、着陸と同時に慌しく部下(整備士)に指示を出す。 コクピットから飛び降りるとクレーンに走りよりI=Dをピットへ移動させる。 そして、すぐさま整備にかかる。マニュアルに従い、既製品でしか整備が行えないような整備士とは異なり、戦場こそが彼らの住処。部品の流用、様々な応急処置。あの手この手でI=Dを整備していく。 そうして短時間で整備を終えては戦場へとって返すのである。 その手際と作業時間の短さ。そして何よりもI=Dに対する知識と技術は名整備士と呼ばれてもおかしくない。 天戸も多く在籍する役職であり、卓越した知識により戦闘事務、整備を一手に任されている役職。 I=Dやサイボーグの整備部隊である側面を持ちつつ、緊急の際にはパイロットとしての出撃能力も有する後方支援のスペシャリスト。 戦闘国家であるFEGだからこそ成長したエリート部隊である。 なお、国家の代表的職業3種(パイロット・サイボーグ・整備士)の根幹すべてを調和させる役割を担うFEG:整備部隊は元素・素子(この場合は“そし”と読む)の意味を込めて【エレメンツ隊】と呼称される場合もある。 |
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名整備士&部下![]() 画:あやの |
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●設定文その2〜整備士がパイロットになるまで。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「走れーー!」 がっしょんがっしょん音を立てながら砂漠を走るI=Dからの声に追いかけられるようにして整備士の一団が砂漠をランニングしている。 もとい。ランニングさせられている。 ここはFEGの北部に位置する砂漠地帯。他国に繋がる交易路がすぐ隣にあるというのに、「パイロットは足腰の鍛錬からー」と叫ぶ理不尽な教官(某藩王)によってわざわざ砂漠を走らされている。 しかも、ツナギに手袋という整備士の格好のまま走らされているので不快指数は更にアップ。軽く教官(某藩王)に殺意が湧き出すレベルである。 砂避け、日焼け対策がされたツナギを汗でぐっしょりと濡らした整備士たちはそのエキゾチックな顔立ちをゆがめ、よろよろと走り続けている。 もちろん、エキゾチックとひと言に言っても、FEGに一時期逗留したサウド氏もエキゾチックなら、そのサウド氏から見た藩王是空もエキゾチックである。 まぁ要するに他国人から見ればFEG国民もかなりエキゾチック(異国的)なわけだが、完全服装で砂漠を走る整備士はどちらかと言うとエキセントリック(風変わり)に思われていた。 FEGの砂漠では、飛行場やオアシス周辺でよく蜃気楼が観察されるが、目の前にある風景が蜃気楼なのか疲れによる幻覚なのか。はたまた現実の風景なのか判断する力も残っていなかった……。 |
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![]() 画:ヴァンダナ |
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「はいはい皆さんがんばってー」 教官(某藩王)の無責任で抑揚の無い声が響き、I=Dのスピーカーから明らかにドリンクを飲み干す音が聞こえる。 『てめーもクーラーの効いたコクピットから降りて走りやがれーー』 『I=Dの操縦と砂漠ランニングに何の関係があるんだーー!』 『涼しい家で思いっきり冷やした水が飲みたい。あー、なんで私こんなことしてるんだろう?』 『スピーカーきってからドリンク飲みやがれー』 『・・・そこのオアシスに頭から飛び込んだら気持ちいいだろうなぁ』 『海。海。海。ビーチなんて贅沢は言わない。巨大港からでいいから海に飛び込みたいよーーー』 『・・・アイツ殺す』 以上、整備士たちの思考である。 「はーい、今悪口考えたヤツ距離追加ー」 『なんでわかるんだよーーーー!!!!』×数名 /*/ なぜ、このようなことになっているかといえば、FEGの特性による。 戦闘国家であるFEGでは整備士も戦闘能力を持つことが推奨されていた。 整備士の中には、自らをサイボーグに変える者もいたが、すでに持つI=Dへの知識が有効に活用できるためパイロットへの道を志すものが多数であった。 砂漠を走る彼らもまた、パイロットとなるための研修を受けている真っ最中である。 「おらー。疲れても敵は待ってはくれんぞー。極限状態でも最後の力でI=Dを操ることが出来るように強靭な精神力を身に付けろー!」 「この後は整備道具かついで走らせるぞーーー!!」 がっしょん がっしょん。 「ひええええーーー」 砂漠に整備士たちの悲鳴が響き渡った。 なお、すべての研修を終えパイロットスーツとマフラーを身にまとった彼らは「もうあんな研修受けなくて良いんだ」と思い涙を流したという。 こうした国民の努力によってFEGの戦力は維持されているのである。 |
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ある整備士&パイロットの日常![]() マフラーはパイロットスーツに内蔵 画:あやの |
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●設定文その3〜整備班長:素子さん |
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FEGは砂漠に面しており、いかに砂避け、日焼け対策をするかということに常に悩まされていた。特に砂については整備士泣かせであり、I=Dの各部に入りこむ砂対策には皆、日ごろから頭を悩ませていた。 「あー、もうこの砂―――!」 灰色の髪をわしわしとかき混ぜながら、エキゾチックな顔立ちをした整備士が絶叫する。 I=Dの関節部に入り込んだ砂をかきだす作業をしていたが、とってもとってもなくならない砂に、ついにぷっつんしたらしい。 「あはははは・・・ 目の前に巨大な猫が見えるわー」 かなりの末期症状だ。FEGでは特にオアシス周辺で頻繁に蜃気楼が目撃されるが、これは明らかに幻覚である。 「こーら いきなり怖いこと叫ぶんじゃないの」 ぽんと頭が叩かれる。FEGがあがめたてまつる整備班長にして藩王の婚約者。我らが原さんである。 「うう、原さーん。もう砂、嫌ですーーーー!」 泣きながらがっしり抱きついて頬ずりする女性整備士。男性整備士がいいなー。と見ている。 「あー。よしよし。ちょっと休憩してらっしゃい。ちょっとだったら家帰って寝ていいから」 ぽんぽんと慰めるように後頭部を軽く叩きながらなだめる原さん。 砂漠に面してることもあり、FEGの気温は高い。家や施設については暑さ対策がされていて、涼しいのだが、それでもこの暑さの中、日焼け砂避けのためにぴっちりと全身を包んだツナギで黙々と作業をしてれば精神的にも追い込まれようというものである。 「うう。えぐえぐ」 泣きながら整備士は休憩に入った。 「やれやれ。この忙しさはなんとかならないものかしら」 そう呟くと先ほどまで整備士が担当していたI=Dに近寄る。ざっと整備箇所を確認すると、状態はかなりよい。 追い込まれてはいたが、作業は十分以上にこなしているようだ。むしろ、この短期間によくぞこれまで整備したものだと思う。 「なんだかんだ言っても優秀なのよねぇ」 今度、交易路経由で他の藩国から輸入したアイスクリームでもおごってあげようかしらと思いつつ、整備道具を取り出し作業に入る。 「I=Dの調子は必ず万全にしてあげる。だから死んだら許さないわよ」 度胸がたりんのじゃー! と気合を入れた誰かの顔を思い浮かべつつ、小さく微笑むと原さんは作業を再開した。 |
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画・あやの/ヴァンダナ 文・K2/是空とおる |
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