●ACEアイドレス● ●ハードボイルドペンギン● |
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名称:・ハードボイルドペンギン(ACE) 要点:・ハードボイルドペンギン 周辺環境:・スバル360 作業者:橘嶺 |
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●設定文 |
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名前:ハードボイルドペンギン 身長:87センチメートル 体重:20キログラム 血液型:A+ 年齢:約3200歳 外見上の特徴:いつもトレンチコートと帽子を着用 嗜好品:タバコ。かなりのヘビースモーカーである その他特筆すべき事項:ハードボイルドであり、買収も誘惑も説得も時代すらも影響を与えることはできない 以上、FEG情報部からの報告書より抜粋 /*/ “ハードボイルド”という言葉がある。 塩をかけて食べるとおいしい固ゆで卵のことではない。 固ゆで卵から転じて“妥協しない”、“(精神的・肉体的に)強靭な”などの性格を表す言葉のほうだ。 この“ハードボイルド”という言葉を名前に持つ一羽のペンギンがいる。その名はハードボイルドペンギン。善き神々の一柱であり少年の守り神である。 その身はペンギンなれど、心はハードボイルドであり、買収も誘惑も説得も時代すらも影響を与える事ができないという。 そのハードボイルドペンギンがFEG是空王の招聘に応じFEGに入国することが決まった。 実は、ハードボイルドペンギンと縁が深い人物が2人FEGにはいたのである。一人は藩王である是空王。そして、もう一人は先ごろFEGに入国した原素子である。 是空王はFEGを建国する以前に弟子として鍛えられていた時期があり、原はFEG入国前に行動を共にしていた時期があったのである。 /*/ ハードボイルドペンギンの入国が決まり、急遽訓練場の再整備が始められる事となった。根源種族との戦闘が激化していく中、FEG軍の訓練の質を向上させる必要もあり、彼に鍛えられた経験がある是空王と原の全面的に協力により新しい訓練場の設計・建設が進められる事になった。 新しい訓練場は、彼に鍛えられた経験のある是空王の意見を設計段階で取り入れ、”運命”を鍛え上げる時に必要となるであろう訓練の場として生まれ変わったのである。 こうした受け入れ準備が着々と進むのだが、肝心のハードボイルドペンギンの入国日がまったく分からなかった。それどころか、是空王の招聘に応じた後の足取りをFEG情報部はまったく掴むことができなかった。 ハードボイルドペンギンが一度交わした約束をたがえることは有り得ず、是空王の招聘に応じた以上、FEGに向かっているのは確かであるが、彼の入国を待ち望む国民達はヤキモキしながら日付だけが過ぎていった。 そんなある日。 蜃気楼揺らめく交易路を政庁城に向かい走る1台の車があった。450馬力のエンジンに換装した装甲スバル360(58年増加試作式K10型)である。器用にフリッパーを使いタバコを吸いながらハンドルを握るのはハードボイルドペンギン。 政庁城に着き車から降りたハードボイルドペンギンの姿を見た国民は一目見て彼は只者ではないと感じたはずである。 ペンギンがスバル360を運転している時点で只者ではないのだが、暑さの厳しいFEGであるのにもかかわらずハードボイルドペンギンはトレンチコートをまるでその格好が正装であるかのように着こなしている。 政庁城の中に入ったハードボイルドペンギンを迎えたのは『ハードボイルド師匠ようこそFEGへ!』という横断幕と是空王以下のFEG国民であった。 「・・・。久しぶりだな」 苦虫を噛み潰したような顔で是空王に話しかけるハードボイルドペンギン。このような歓迎をされないように敢えて入国日を知らせなかったのだが不意打ちを食らったのである。自分を歓迎するFEGの国民たちを一瞥すると呟いた。 「鍛えがいがありそうな奴ばかりだな」 こうして、ハードボイルドペンギンはFEGに逗留することとなる。 余談になるが、彼に鍛えられることになるFEG国民の姿は別の機会に語られることになるだろう。 |
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文字数:1,513文字 文章:ジャイ |
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