●職業のアイドレス● ●高位西国人+猫妖精+パイロット +名パイロット● |
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イラスト:高渡 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●設定文 |
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/*/ I=Dの名パイロットと呼ばれる者達は、汗をダラダラ書きながら、黒板に向かっている。普段は元気にしっぽを立てているのがシュンと下がり、猫耳も伏せ気味。女性陣に至っては、普段はきれいに整えている灰色の髪をかきむしっていたせいで、とても見られる髪形ではなくなっている。着込んでいるイエロージャンパーをバタバタさせながら、黒板を見ている。当然教室なので、略帽はロッカーに直している。 暑い。 「どうした〜? こぉんなものも覚えられないのかぁ〜?」 是空王、教室にあるとは思えないソファーを引っ張り出してきてくつろぎ、大きな団扇をバフバフしている。普段の学ランは暑いせいか脱ぎ、替わりに実にゆったりとした服を着ている。 (おのれ藩王) (一人だけ風通りいい服着やがって) (実技は得意なのに……早く実技、早く実技……) パイロット達、暑さのせいでややキレ気味。熱で目はぐるぐる、パイロットスーツとマフラーをぴっちり着込んでいるので熱の逃げ場がなく、一部倒れて運ばれていった。 しかし、今回の研修は、別にパイロット達の嫌がらせで行われているのではない事は、是空王の名誉にかけて言おう。 それは、現在の国の方針による、大変重要な研修なのだ。 /*/ フィールド・エレメンツ・グローリーは現在、是空王の旧友ヒューガ救出向けて、行動を開始している。 しかし、この国には星見司は存在しない。 よって予知予測は一切できない為、ヒューガがいるとされるパーフェクトワールドの情報は皆無である。しかし、我等が藩王、是空とおるは世界移動存在である。様々な世界を見てきたので、ある程度の用意はできると言う物。 今回の研修は。 是空王が今まで見てきた場所の状況、それによる戦闘方針、作戦の展開。それらを一気に叩き込もうと言うものであった。 この数日間、根源力の高さにより選ばれた名パイロット達は教室に押し込められ、目をぐるぐるにしながら研修を行っていた。 /*/ 「お、終わりましたぁ〜……」 「○○世界での戦闘方法……回避……今までのアラダ戦での結果……」 全員、「にゃ〜ん」と机に突っ伏した。 パイロット達、ここ数日間のスパルタでグロッキー気味。しかし、全員の顔は何故か心地よさそうなものだった。 「ようし、お前らごうかーく。これから仕上げだ」 えっ、まだあるの? パイロット達の顔は硬直する。 「飛行場に出ろー、これから模擬戦闘だ!!」 パイロット達、顔をほころばせる。 『はい!!』 パイロット達は、今まで下げていたしっぽをぴんと立て、我先にと教室を飛び出していった。 /*/ コクピットの中は落ち着く。 この数日間、訓練も出来ずに教室に押し込められていたのだから、余計にである。 『全員、広島での戦闘データは回ったな?』 藩王の声に、ピンとしっぽを立てる。 「はい!!」 『それでは広島での戦闘を想定しての模擬戦闘を開始する!!』 『はい!!』 腕の航空用時計をはじいた。 モニターには、広島戦においての敵位置が表示されていた。 /*/ かくして、パイロット達は高位西国人として飛躍的成長を遂げた。 研修を終えた者達は王宮に呼ばれ、藩王直々に装飾品を贈られたと言う。 名パイロットとして、コパイロットとして、彼等は来るべきヒューガ救出作戦での活躍が期待されている。 /*/ |
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文章:金村佑華 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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