アイドレスデータ

●職業のアイドレス●
●高位西国人+サイボーグ+ドラッカー
+ウォードレスダンサー&ウォードレス●
高位西国人+サイボーグ+ドラッカー+ウォードレスダンサー
評価 体格 筋力 耐久 外見 敏捷 器用 感覚 知識 幸運
高位西国人 1 1 1 1 1 0 1 2 0
高位西国人HQ - - - - - - 1 - -
WDダンサー 0 1 0 -1 0 1 2 0 -1
サイボーグ 1 1 1 -1 -1 -1 1 0 -1
ドラッカー 0 0 -1 -1 0 1 2 0 -1
基本合計値 2 3 1 -2 0 1 7 2 -3
サイボーグ修正 - 2 2 - - - - - -
技:ドラッカー修正 ドラックによる強化行為(任意の数値+1)
最大合計値 2 5 3 -2 0 1 7 2 -3
ドラックによる強化行為(任意の数値+1)
職業特殊
●高位西国人特殊:一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料1万tを消費
○サイボーグ特殊:宇宙戦行為/ナショナルネット接続行為
 /筋力&耐久力+2補正選択 燃料−3
○ドラッカー特殊:ドラックによる強化行為(任意+1 燃料−2)
 /予知夢行為(判定:幸運 燃料−1)
○ウォードレスダンサー特殊:ウォードレスを扱える
イラスト:橘嶺
【サドWD要点】・一部機械(サイボーグ)
・病的・薬を静脈に入れるための管(ドラッカー)
・表情が欠落した顔・ウォードレスコネクタ(首筋の6個穴)(ウォードレスダンサー)
【高位西国人】・ゆったりした服装・灰色の髪・装飾品
周辺環境:・王宮・ソファ・大きな団扇
●設定文
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 HDペンギンがFEGに招聘されたときに作られた訓練場は、ウォードレス・ダンサーたちの訓練場として使われている。
 現在の教官は滋賀小助と岩手文明、そしてHDペンギンである。
 FEGの戦いの際に保護されそのまま逗留することとなった滋賀と岩手は、FEGのウォードレス・ダンサーを鍛えることを買って出たのだ。

 軍上層部は、王宮で彼ら3人と話し合いにより、ウォードレス・ダンサーを3つのチームに分け、この3チームを彼ら3人がそれぞれ鍛え上げることとし、ウォードレス・ダンサーたちに通達した。
 その通達により慌てふためいたのはウォードレス・ダンサーたちである。
 高位西国人となり、優雅にソファに腰掛け機械化工房で一部の機械化された部位のメンテナンスを受けていた彼らは、動揺して薬を静脈に入れるための管を外してしまったり、ただでさえ病的な顔色をさらに青くした。
 また、ウォードレスコネクタとウォードレスとのリンクテストを行っていた者は、普通なら表情筋への神経情報がウォードレスの制御に使われるため表情が欠落しているのだが、その顔に動揺が現れるほどうろたえた。
 それほどまでに彼ら3人から訓練を受けることを恐れたのである。
 運命を鍛える者として、幾多の弟子を鍛えてきたHDペンギンは、個人の資質を見極め短所を補い長所を伸ばすことに腐心し、苦しくない訓練は、訓練ではないとウォードレス・ダンサーたちを鍛えた。
 滋賀の教官としての適性は高く、セプテントリオンのアームワーカー時代に、FEGに招聘されることが決まっている千葉昇を“いずれブランカにも手が届く”まで鍛え上げている。FEGのウォードレス・ダンサーたちを弟子としてみているのか、生来の鬼畜ぶりを発揮しているのか、その訓練内容は苛烈を極めた。
 岩手は、普段は穏やかな性格ながら何かを教える時には厳しかった。その点、滋賀と同様である。普段、目を閉じているにもかかわらず正確な指摘をして、ただの人間を、ただの人間にとどまらない存在にするため、ウォードレス・ダンサーたちを容赦無く鍛え上げた。
 厳しい訓練にも耐えウォードレス・ダンサーたちは順調に育っていった。
 あらかじめ決めてあった訓練期間が終わる3日前、訓練教官である3人の中でウォードレス・ダンサーたちのどのチームが訓練錬度が一番高いかが話題に上がった。
 滋賀と岩手は自分のチームが一番と譲らず、殴り合いの喧嘩に発展する段階になり、HDペンギンが一つの提案をした。
 3チームを互いに戦わせ最後まで残ったチームが一番でよいだろう、と。
 しぶしぶ殴り合いを止めた滋賀と岩手は、訓練期間最終日の3日後に3チーム合同の実戦演習をすることにし、再度、それぞれのチームを鍛えることとした。
 ちなみにHDペンギンは、どのチームが一番であるとは口に出してはいない。最初から自分のチームが一番であると確信しているのだ。
 そして、3日後。
 訓練場の内部にある廃墟に3チームのウォードレス・ダンサーたちが戦闘展開をしていた。もちろん、ウォードレスを着込んでの完全武装である。
 演習開始の合図を待つ彼らの心境は複雑である。他のチームに負けてしまった場合、間違いなく自分たちのチームの訓練期間は延長され、今までより厳しい訓練が始まることになる。とはいえ、自分たちのチームが勝った場合は、他のチームでも同じ事が起こってしまう。今まで同じ部隊として戦場を駆けて来た仲間に、そのような恐ろしい運命を背負わせるのには忍びないが、自分がその運命を背負うのは御免こうむりたいと言うのが本音である。
 そんな彼らをある意味救ったのは、オーマとの戦闘である。
 ニューワールドとオーマとの戦いは佳境を迎え、いよいよ厳しい戦闘を余儀なくされている。
 それはFEGでも例外ではなく、FEG軍の上層部は、ほぼ訓練が終了したウォードレス・ダンサーたちを戦場に投入することに決定したのだ。
 急遽、演習中止が通達され、戦闘に赴くのにもかかわらずウォードレス・ダンサーたちから歓声が上がった。悪夢のような訓練から解放されると思うとつい歓声が出てしまったのだ。
 HBペンギンたち3人は、そんなウォードレス・ダンサーたちに伝えるべきことがあった。
「必ず戦いから帰って来い」
 訓練が終わったと思っているウォードレス・ダンサーたちは、今までありがとうございましたなどと口々に喋りだした。
「帰ってきたら担当のチームを変えてまた鍛えてやる」
 その場が、一気に静かになる。ウォードレス・ダンサーたちの訓練はまだまだ終わりそうにないのであった。


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文章:ジャイ 挿絵:ヴァンダナ
名称 要点 周辺環境
高位西国人 ゆったりした服装・灰色の髪・装飾品 王宮・ソファ・大きな団扇
サイボーグ 一部機械 機械化工房
ドラッカー 病的・薬を静脈に入れるための管 廃墟
ウォードレスダンサー 表情が欠落した顔・ウォードレスコネクタ(首筋の6個穴) ウォードレス
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